P1015944

教会のバザーのボランテイアがきっかけで、清水なおみ先生に出会う。
その後、スクールボード(教育委員会)主催の“清水なおみ・クッキング
クラス”に参加し、そのお人柄に魅かれて7年ほど通う。
日本語放送(ICAS)の番組「Naomi’s Cooking」にもなおみ先生の
アシスタントとして参加。バンクーバー在住。


教会のバザーで
 

私は、1997年にダグラスカレッジの学生としてカナダに来ました。
Naomi's Cafe には行っていないんです。(注:カフェは1996年に閉店)

2002年から2003年始め、永住権を申請中で仕事をする許可がなく、
ボランテイアでもやってみようと思い立ちました。なおみ先生はいつも教会
のバザーのボランテイア募集の広告を日系の新聞に出していて、お電話をし
たら「すぐに来てください」と言っていただきました。

教会のメンバーの方とボランテイアとで30人くらいの人がいて、バザーの
準備を手伝いました。それまで日系コミュニティーと関わる機会がなかった
ので、「カナダに根を下ろし活躍する日本人がこんなにいるんだ!」と驚き
ました。そして、その中心になっているのがなおみ先生でした。先生がお手
伝いした全員の方にランチを振舞い、たくさんのおみやげを持たせてくださ
るので、あまりの親切にびっくりしました。


オアシスのようなクッキングクラス
 

2003年中頃でしょうか、なおみ先生がSchool Board(教育委員会)主催の
クッキングクラスで教えていらっしゃる事を知り、ぜひ料理を習おうと思い
ました。バンクーバー・ダウンタウンのキングジョージ・ハイスクールでの
夜の料理クラスです。

TV 7
行ってみたら、20人くらいの生徒さんが来ていました。クラスの前にみんな
に夕飯をたっぷり振舞って、それぞれにおみやげまで準備してあり「こんなに‼︎」
と、その気前の良さにびっくり(笑)。初回のクラスだからかなと…思ってい
たら、約2か月半(8回)のコースの間、毎回夕食を作ってきてくださるんです。
その日に習うもの意外に“たっくさん”のものを! ちらし寿司と揚げ物とか、
炊き込みご飯とお惣菜とか。いつでも必ず「お持ち帰り付き」。お持ち帰りは、
先生がわざわざ作ってくださった和菓子、クッキー、パイなどでした。料理を
習うというより、先生のご飯を食べたい!というのがモチベーションだったか
も(笑)。

あの当時の先生のパワーは、すごかったですよ。ワキングーホリデー、学生、
主婦など若い人が多かったので、「仕事帰りでお腹がすているでしょう」と、
毎回食べきれないくらい準備してくださっていました。車のない人には、行き
帰りのことまで心配してくださって。
TV 8
 
年に2度開催されていたなおみ先生のクッキングクラス(各8回)は、1セッ
ションがお惣菜編、もう1セッションがベーキング編で、両方のクラスに
6~7年通いました。先生が大好きでしたので。メンバーの8割が常連さん
です(笑)。良い人たちばかり集まって、しゃべって、笑って。まるでオアシ
スのような本当に楽しいクラスでした。


“NGなし”・料理番組撮影裏話
 

TV 2
 ICASのテレビ撮影中(自宅のキッチンにて)

長くクッキングクラスに参加していたので先生が声をかけてくださって、当時
先生が受け持たれていた日系テレビ局(ICAS)の料理番組のアシスタントとし
てお手伝いしました。月に一回、日系センター(注:日系人のためのコミュニ
テイーセンター)の調理室で撮影しましたが、先生はいつもNGまったくなしで、
撮影そのものは30分もかからないんです。私は心配でドキドキしているのです
が、先生は緊張もせず、普段とまったく変わらない感じ。先生の度胸には驚かさ
れました。

撮影時には使用する食材、料理の完成品と各段階のものをそれぞれ準備して、
その上、撮影スタッフ(4~5人)の昼食やおやつまで、ここでも毎回“たっく
さん”の食べ物を持って来られていましたよ。


清水家の新年パーティー
 

なおみ先生のお宅での新年パーテイーにも行かせていただきました。元旦に先生
のお家に集まります。上の階にはご家族や親せきなどのVIP、下の階には30~40
人の人が入れ替わり立ち替わり、ボランティアの人、学生、教会の人、お友達な
ど、人数も食べ物の量もすごかったです(笑)。数種のアペタイザーがあり、
テーブルの上にはお寿司、筑前煮、照り焼きサーモン、照り焼きチキン、茶わん
蒸しなど、「普通の家庭のキッチンで、どうやったらこんなに作れるの!?」と思う
ほど。

先生はいつも食べきれないくらいの食べ物を用意して振る舞ってくれます。量も
すごいですが、味はさらにすごく美味しい!どこに行っても、そこにいる人たちに
たっぷりと食べさせられる以上の物を喜んで作ってくださる。「人を喜ばせること
が幸せ」だと心から思われているんですよね。


なおみ先生は「男前」!
 

レストランやお寿司屋さんなどに、何度がご一緒させていただきました。先生は若
いサーバーさんに優しくて、「ああいう仕事は大変なのよね」と、いつでもチップ
をたくさんあげていました。ご自身が苦労をされてきたからなのだと思いますが、
一生懸命にやっている人を見ると、知らない人でも応援したくなってしまうので
しょうね。

「いつもご馳走していただいているから、今日は私たちで払おう!」と決めていて
も、先生がサッと払ってくださってしまうので、みんなで考えた末、食べ始める前に
お店の人にカードを渡しておいて、それで支払いを済ませる。。と。そこまでしな
いとダメだったんです(笑)。なおみ先生は、すごく「男前」なんですよ。
 

先生の「大丈夫!」は信頼できる
 

食べ物で元気を頂くだけでなく、精神的にも励ましていただきました。先生はいつ
も冷静で、状況判断に長けておられます。

P1015950
以前に私が仕事を失った時、なおみ先生にご相談したんです。急な解雇だった
ので、かなりショックで。でも先生は「カナダではね、会社の都合でそういう
ことが日常茶飯事だから、気にしちゃダメよ。あなたなら大丈夫、気持ちを切
り替えて次を探しなさい」と。ただ同情して慰めるのではなく、はっきりきっ
ちりと意見を言ってくださるんです。「そんなことはたいしたことないのよ、
人生の経験のひとつとして覚えておきなさい」と励ましてくださって。先生の
人生経験から言っていただく“大丈夫よ!”は、本当に信頼できます。相談して
良かった、と思いました。その後3ヶ月ほどで次の仕事が見つかり、ご報告し
たらとっても喜んでくださいました。この間にも、影でいろいろと仕事を探し
てくださっていました。いつでも、誰に対しても、そんな風に気にかけてくだ
さっているのだと思います。

素敵な人や優しい人、そして“カナダのお母さん”と呼ばれるような人は他にも
たくさんいると思いますが、なおみ先生の場合はスケールが違う。先生のよう
な方は他にいない、唯一無二の存在です。